北京同仁堂とは

北京同仁堂の歴史

北京同仁堂は今まで、347年の歴史を持っています。中国では、最も歴史が長い中成薬漢方製造会社となります。

右の写真は1702年の同仁堂薬房の写真です。北京同仁堂は、1723~1912年の間、楽氏は侍医として溥儀までの8代にわたる皇帝に漢方薬を献上しました。

右の写真は当時の同仁堂の中成薬の製品リストで、店頭において、お客様に紹介するために使っていました。

右の写真は1706年に編纂された、楽氏に伝承される中成薬の製法集です。その中には、清心丸の様な丸剤や、散剤や軟膏などの製法を記載されています右の写真は皇帝の侍医としての任命書です。

現在、北京同仁堂は、製造規模と売上、両方とも中成薬漢方薬企業の第1位となっています。

同仁堂は、世界の40ヶ国で製品を販売しています。北京同仁堂の中成薬・漢方薬の輸出量は中国No.1です。

⇒北京同仁堂は、長い歴史の中で、皇帝の薬房から漢方薬のNo.1の企業として、伝統的な歴史と近代的な製造をもって、今でも中国、世界の国々で信頼されるブランドのなっています。

北京同仁堂の牛黄清心丸は、日本国内では健創製薬だけが、日水清心丸として販売しています。

日水清心丸の生薬原料の特徴

これから、日水清心丸の生薬原料の特徴について紹介します。北京同仁堂の生薬原料の選定についてお話します。
次の6つのこだわりを持って選定しています。

  1. 1.産地にこだわる、最良の原料。この意味は一番の名産地で収穫された本物の生薬を選ぶことです。
  2. 2.原料の栽培から取組む。同仁堂は自ら原料を栽培し加工まで厳格に管理を始めています。
    中国では、農薬の残留や収穫の時期なども大きな問題になっているためです。
  3. 3.伝統的な鑑別により最高級の生薬を使用
  4. 4.原料の品質の高い生薬
  5. 5.伝統的な鑑別と現代的品質の二重チェック。伝統的な鑑別と現代品質試験でダブルチェックを行っています。
  6. 6.生薬原料の加工工程ごとに品質のチェックをおこなっています。

⇒原料から生産し、製品まで製造しており、しっかりした伝統に基づくこだわりと、品質の管理体制がある。

北京同仁堂に使用している生薬についてこだわりを持って選定しています。

特に、日水清心丸の生薬は、すべて上質な原料を使用しており、日水清心丸の効能効果を発揮するために十分な品質となっています。「山薬」、「芍薬」、「茯苓」、「人参」は、北京同仁堂が自ら栽培しています。

<芍薬>

芍薬

日水清心丸に使っている芍薬は浙江省の同仁堂の直営の栽培基地で収穫した杭州白芍です。
中国で芍薬といえば、この杭州白芍というほど伝統があり、有名な芍薬です。
杭州白芍は生産に時間かかり、5年に一回しか収穫できません。そして、生産量が少なく、かつ品質がよいために、他の芍薬よりも値段が高くなります。他の産地の芍薬は3年ものですので、杭州白芍との品質差が大きいです。
写真の左側は杭州白芍で、右側は一般の芍薬です。

⇒産地にこだわり、自社にて栽培。

<人参>

一般流通品 人参

同仁堂 人参

人参は、根だけでなく茎の部分も含むものが通常ですが、北京同仁堂の人参は伝統的な品質を保つために、茎の部分も取除いた根の部分のみ使います。
ですので、人参の品質を高く維持できます。そして、北京同仁堂に使用している人参は、栽培5年以上の高級人参です。
この写真は、吉林省靖宇県にある、北京同仁堂直営の栽培基地の写真です。
吉林省靖宇県の人参栽培歴史は最も長く、自然環境も人参栽培に最も適しています。
北京同仁堂の人参栽培地の水も中国で最高の水源を使っています。
中国のブランド飲料水メーカーはこの地域に工場が多くあります。

⇒産地や水のこだわり自社栽培、しっかり高級品5年以上の物を使用。

<牛黄>


牛黄


牛黄の断面:
層紋が幾重にも重なっている

偽物

日水清心丸の最も重要な原料、牛黄です。日水清心丸に使用している牛黄は中国の北西地域で取れたものです。宋時代の医書に、西黄は上品だと記載されています。北京同仁堂に使用している牛黄は、京牛黄とも呼ばれる西黄です。外観は楕円体、球体、四面体です。左下の写真は工場に届いて選別現場の写真です。牛黄は大きさや、形が様々で砂状の物もあり、北京同仁堂では原料を選択するとき、基本的にこまごました小さなものや砂状のものは、使いません。割れたりしていない元の形が牛黄が50%以上あることが必要です。そして、現在、中国市場では、右下の写真の様な偽物をみうけられることがあります。牛黄を選択する時、右の上の写真のような牛黄の断面写真で幾重にも層紋があることなどの伝統的な鑑別をした上で、ビリルビンやコール酸などの品質検査も行います。牛黄の鑑別検査は他の生薬と違って、同仁堂の牛黄の鑑別専門家が品質の鑑別をしなければなりません。
鑑別の専門家以外の方が鑑別にたちあうことがゆるされておりません。牛黄は原価が高く、外観での鑑別がとても難しい生薬です。少しだけのチェック漏れで大きな損失をすることになります。ですので、鑑別技術や、経験が高く求められています。長期の鑑別実践訓練がないと、牛黄を鑑別することはとても難しいです。北京同仁堂の牛黄鑑別専門家はすべて30年以上の経験を持っています。

北京同仁堂は、牛黄を数百年間の使用してきた歴史を持っています。この数百年間、牛黄の使用と伝承を断つことなく、豊富な経験を積み重ねてきました。同時に、歴史的にも北京同仁堂で製造した牛黄製剤が皇帝にも、認められてきました。牛黄の品質について、様々な見解があります。現在、オーストラリア産の牛黄が最もよい品質という意見もあります。しかし、牛黄はウシの病から生まれた物で、どの地域で得られたものでも、全体の品質は似ています。
品質と生産地とはあまり関係がないと考えています。
牛黄の形成時間が長いほど、硬く密度が高く、サクサクしているものが上品といえます。北京同仁堂がオーストラリア産の牛黄を現在使用しない理由は、狂牛病を発生した地域のものの混入を避けるためです。

⇒しっかり、伝統にもとずく生薬の鑑別、近代的な品質検査で、証約を選別。

日水清心丸の丸剤の製造工程



生薬を混合し、蜂蜜で練ったものを切り分けて、丸剤にしていきます。
その製造工程に携わる社員の経験や技術を管理しています。たとえば、丸剤の製造には、5年以上の経験を持っている社員が行います。
中成薬は西洋薬が異なり、技術者の製造経験がとても重要です。技術者が受けついている生薬原料の入れるタイミングや、混合の温度などの経験が直接商品の外観や品質に大きな影響を及ぼします。
日水清心丸の製造工程の中、北京同仁堂は伝統的な製造工程の伝承と技術の向上を重視しています。
日水清心丸の高級性を保つため製造工程にはたくさん手作り製造技術が残っています。
その1つが丸剤に金箔をつける工程です。金箔を均一に、丸く、光かがやき、美しくコーティングすることが求められています。
この作業は高い技術を要求されています。よって、熟練した技術者により、1丸1丸丁寧に金箔をつけています。
この金箔工程は、機械では実現できない工程になります。

北京同仁堂 品質管理

北京同仁堂は国宝級の生薬鑑定師及び中成薬・漢方薬製造の専門家がいます。
たとえば、生薬鑑定師の盧光栄氏は、牛黄の国家的な鑑定専門家でもあります。
彼女は生薬の伝統的な鑑定である国家文化遺産の伝承者として国家より認定されています。
そして、張冬梅氏は丸剤製造の専門家として、中国国営テレビから取材を受け、そのすばらしい技術が放映されました。

先ほど、日水清心丸の製造について説明しましたが、これから、日水清心丸の品質管理について紹介します。
日水清心丸を製造する時、5段階の品質チェックを行います。
生薬原料、半製品、製品、包装資材の品質検査、そして健創製薬における製品の品質検査の5段階です。
日水清心丸は日本の承認書の規格だけではなく、それに加えて同仁堂が定める品質検査に合格しすることが求められます。

⇒しっかり専門化家が、生薬を鑑定して使用